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  • 執筆者の写真KANAZAWAyuuki

飲んだくれの豚とオンナin余市

更新日:2022年12月13日

最初から語弊のある

表現をする辺り

阿呆満載の余市バスツアー

 昨日2時まで飲んでいたから、すっかり二日酔い…というかものすごく寝不足のまま朝の札幌駅へ向かった。お迎えのバスで眠り込もうと決めていたが、嬉しいことに知っている顔が何人かあったので結局おしゃべりしながら道を行く。余市へのバスツアーだ。


 最初に到着したのは、リンゴ農家「まるまったファーム」さん。ガレージに入った途端、りんごの良い香りに癒される。ああ、たまんないねーこれね。と目の前には3種のリンゴが並べられ、オーナー自ら試食にとカットしてくれた。

 と同時にリンゴのリキュールが配られる。これがね、んもうすりおろしの果肉満載で、んもうしっかりリキュール!可愛い見た目のくせに、どんだけ度数あるんだよ、と思ったら案の定9%だという。やはりそれなり…。

 金髪ギャル偏差値65です、みたいな部類ではないか。到底勝てない。

 そんな酒を片手に、新種「あいかの香り」をつまみにする。何だかもうわけわからん組み合わせとはいえ、余市のリンゴクオリティを見せつけられる、そら恐ろしい試飲食である。栽培はリンゴだけでないようで、ブルーベリーやハスカップ、なんと野菜であるナスなどの個性豊かなジャムまで販売。ごめん、種類が多すぎて決めかねるぜ。結局自分の好きな果物、洋ナシに決定し、合わせて人気沸騰中というイチオシのリンゴの焼肉のたれ(ステーキソースみたいなもの)も買った。


 再びバスへ。まだ1軒しか立ち寄ってないくせに、荷物が増えている。先が思いやられるが、これがバスツアーの醍醐味か?次に到着したのは「漁師である川内谷さんち」。「ち」ってホントに家だから!余市で有名な景観である「えびす岩と大黒岩」の目の前だ。ちみは立っていられるのか?正気なのか?と問いかけたいくらいの、えびす岩。不安定に見えるその細さは異常だ。

 しかし、わたしたち庶民の?目に見えているのはきっとほんの一部であって、きっとこの水面下には阿呆みたいに大きな岩としてつながっているのだろう。もしかして、地球がまるごとこのえびす岩で、この海上にでている箇所だけが、

 ほんの、おできみたいなものかもしれん。

 などと勝手に妄想。えっと、ここは鳥居もあるので不謹慎なことはこの辺にしましょうかね…。


 その目の前のお宅にほうも~ん!ガレージにお邪魔すると、もうすでに魚の匂いがする。さっきのリンゴとは程遠く、癒しの香りではないものの、食欲そそられる匂いではある。この日は天候の影響で船には乗せてもらえなかったが、昨日捕れたという立派なタコが、ほいさほいさとタライに入れられていく。お母さんと娘さんがお湯に放り込み、それをわっせわっせと切っていく。

 食べてみな!と手渡しされたそれは、はっきり言って「スーパーで売っているパックの刺身」の量に匹敵する大きさ。こんな量を手づかみで食べたことがない!たこ焼き10個分は余裕であるだろう。それをぜいたくに口に放り込むと、それは弾力がありながらも優しい味がした。なんだかこの漁師の親子みたいだ。


 そして次に連れて行かれたのは、お魚屋さん「新岡商店」。店頭には新鮮な魚たち…というか何だコレ的な不思議海洋生物もいる。北海道民が「あー、そうだねもうゴッコ汁の時期だよね」と会話している。ははあ、札幌に来てから初めて聞いたあの「ゴッコ」がこれか。

 料理されたものは味わったことがあるけど、まあ本人は結構な風貌だ。わたしが傍で売られているハタハタだったら、絶対にゴッコとは仲良くなれないと思う。だって怖いもん。

 人を見た目で判断しちゃいけません!と子どもの時に教えられたけど「人は見た目が9割」って本も2005年に出てますけどね。

 まあその話はいいや。


 今回「神経締め」という技術を目の前で見せてもらった。この方法を編み出した人が「津本さん」というので「津本式」とも呼ばれているらしい。と聞いて、小学生の頃に保健の授業で習った「オギノ式」を思い出す。いつだって開発者は偉大だ。

 大きなまな板の上に置かれた、余市の魂!ニシン。「ここに脳があってこうなってるから、この場所にまず刃を入れて…」と場所の説明をしながら、あれよあれよという間に作業してゆく。道具を使って水を流し込むと、尾の裂いた方から血液が出てくる。いわゆる「血抜き」だ。「水を入れながら、ちょっと膨らんでくる感覚で止めないと」「この神経締めをすると魚の保存力が格段に上がります」「もちろん旨い」「青魚の臭みも減る」といいこと尽くしの神経締め。

 見学者はほほう、と感心するしかない美しい手さばき。

 バスに戻りながら「あれ、家でも同じようなことできればいいのにね!」と隣のお姉さんが言っていたので「そうですよね」と同意し「新岡さんの”おうちでできる神経締め”とか動画作って欲しいよね」と盛り上がったが、そろそろ気が付く。

 わたしって、そもそも魚を下ろせない。

 ごめんよ、そんな高等技術を教えられても、決して活かせないダメ主婦の代表として言わせてもらう!「新岡さん、神経締め習うより、youの店の魚を買うよ!」


 試食のヒラメは本当に美味しかった。身がぷりぷりでその辺で買ったものとは格段に味が違う。ちなみに、このお魚たちは、先ほどの川内谷さんが獲ってきたものらしい。おおお、そういうふうに余市がつながってゆくのね。


 ヒラメで酒が欲しくなったころ、「ヨイッチーニ」でランチ。今回はシェフの下國伸さんによる、余市ワインポークのお料理だ。皿が並ぶのを、すっきりスパークリングを飲んで待つ。ワンプレートが届くころには、すでに2杯目にいっていたが、それはさておきみんなで「いただきまーす♪」と手を合わせる。

 「ワインを飲んで育つ」という北島農園の豚ちゃんは、筋が細くなり柔らかいそうだ。まだまだ研究中とのことだが、そんな飲んだくれの豚(表現やや間違い)をオーブンで何度も焼いたり出したり焼いたり出したりを繰り返し(表現やや過多)、今回最初にお邪魔した農家さんのリンゴを使ったリンゴソースをかけている。そして、その豚に合うイカ墨のご飯は、あの漁師さんが獲ったものらしい。今回まわった皆さんの「余市のおいしい」が揃ったプレート。

 それをありがたく、ワインとがぶがぶ頂く。途中で、豚ちゃんが飲んでいるというワインも飲んだ(誤解のないよう記載しておきますが、本来豚ちゃんにはかなり薄めて与えられています)。これを飲んでいるとは、なんと口の超えた豚なのか!ああ!カラダは食べたものでできている!そんなことわかっているはずなのに、違うかたちで目の前に見せつけられると、

 とりあえずわたしも旨いワインを飲もう、と思う。がぶがぶ。

 そんなことをしていたら思い出した。4年ほど前にもこの豚の前身?である北島農園さんの麦豚を食べる機会があったんだけど、確かその時も、「豚が健康であることを軸に考えてます」って北島さんがおっしゃっていた。だからこそ、普通の豚よりうまみが2倍あるそう。そこからの「ワインポーク」。どっちも飲んだり食べたりするもので、カラダの質が変わるんだろうな、と改めて考えさせられる(その当時に書いた、阿呆エッセイはこちら)。


 最後には余市駅近くの「Qunpue (クンプウ)」へ。先ほどとはまた違うピノ・ノワールや、ロゼに再び感動。さらに目の前で削ってくれる生ハムを食べながら、もはや今日何杯飲んだか定かではないワイン。

 ところで、皆がワインばっかり飲んでたからこのお店では「今日は札幌からですか」と聞かれた30秒後に同じ人に同じことを聞かれたり、「名刺交換いいですか」と10分以内に同じ人が2回も言ってきたりして…とりあえず、皆で笑った( ´艸`)

 余市って、本当においしいものが揃っているよなぁと、再確認し、帰りにしっかり駅のエルラプラザでお土産を買い込むのであった。

 重くなったカバンを抱え、札幌駅でバスを降りる。

 今度は何を食べに、余市に行こうかな。





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