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  • 執筆者の写真KANAZAWAyuuki

クラーク博士とのプレミアムレストラン

更新日:2022年12月25日

さっぽろグルメ&夜景フェス2022

開催スタート!

初日のランチにお邪魔したよ。


 久しぶりに東豊線の「福住」駅まで行く。バスターミナルまでは徒歩3、4分ほど。「羊ヶ丘展望台行き」のバス停に行くと、夏のせいか多くの観光客らしき人が並んでいた。

 バスに揺られておよそ10分。ほとんどが羊ヶ丘展望台に向かう観光らしき人々の中で、何箇所か確実に「我、ここに住みたり」みたいな人生の先輩方が降車していく。観光客と札幌市民が混在しているバスというのも、なかなか心地良い。

 普段生活しているとあまり気にしないけど、札幌ってそういう街だ。

 もともと札幌在住のサラリーマンも、出張で来たサラリーマンも、もっと言えば単身赴任のサラリーマンも、全部見た目では区別がつかない。だけど、観光したい人は後の2人なんだな、とか。みんな同じところで、同じように過ごす一瞬があるって面白い。

 バスは展望台の入り口を抜け、左側に「わぁ」と歓声を誘う丘を見ながら登っていく。渋滞するクルマをよそに入っていくのが「我らは公共交通なのでね。うふふのふ」という優越感もまたよい。

 というか、到着するまでに前置きが長い(いつもか)。


 展望台に到着すると、事前に予約していたメールの画面を提示した。そう「さっぽろグルメ&夜景フェス」のプレミアムレストランを予約したのだ!

 プレミアム?最近は「どこの部分がプレミアムですかね」みたいなものも結構あるが、今回は「クラーク博士の目の前に設置された会場」で特別な食事ができるプレミアム。おおお、それは納得せざるを得ない。だって、いつもはクラーク博士の目の前は、写真スポットとなる広場と、その先にある芝生エリアだけなんだもん。だだっ広いだけだ(丘なので…それが魅力ではある)。

 イベント自体は8月28日までの開催だが、本日は初日。ほぼ毎日お料理を提供してくれるシェフが交代し、それに伴ってメニューも変化するという

「日程と、シェフとどっちを優先して選ぶべきか」

という難題を掲げるレストラン。まあ、そういう難しいことはさておき、初日の本日は札幌の「蕎麦とわいん 関」というお店のシェフが登場!クールなシルバー色したバス(キッチンバス!)の中でシェフが腕を振るうのだ(詳しいことは公式ページ見てくれる?説明が面倒くさいから)。


 思ったより早く到着した(というかまだ腹が減っていない)ので、まずは散策。いつものようにお土産屋さんやレストランのある建物の裏手に回ると、そこには期待を裏切らない美しい丘が広がっていた。

 今の季節はすでにラベンダー畑も終わっているし、特化して何か目新しいものがあるわけではないが、何よりも夏の日差しと濃い緑が、これでもかというほどその存在を主張する。


 あぁ。札幌って美しい。

 羊ヶ丘展望台って、美しい。

 羊ヶ丘展望台ってなんだか札幌の「縮図」のひとつかな、とさえ思う。

 クラーク博士の像の向こうに見える、都会の街並み(正確には郊外地ではあるので、ビル街ではないけど)、そしてそれらが見える反対側にまわれば、静かな牧歌的風景。そこを駆けまわる子どもたちと、虫取り網をもって走り出すおばあさま…て、これは孫のためか。でもこういう「200万人規模の都会」と「阿保みたいな雄大な自然」がすぐ近くに共存している街というのは、そう多くない。

 

 ゆっくりとそのままテラスから建物に入場し、そうっと列に並び「サッポロクラシックください」と言った。

これで導入水は完璧だ。

 テラスのテーブルに陣取り、うはうはと食前酒を頂く。うむ。なかなか良いではないか。

そろそろお昼時間になったので、改めてプレミアムレストランの会場に向かう。

 クラーク博士の像の前には、一緒に写真を撮る人々の列が絶えない。クラーク博士はいつまでも人気者だのう。羨ましい。わたしもそういう人に、なりたい。博士ではないが。

 チケットを渡し、席へと案内してもらう。せっかく天気がいいので陽の当たるテーブルを選んで座ってみたが、どうにもこうにも暑すぎる。本日の札幌の気温は25度。大したことない気温ではあるが、お天気よすぎて日差しが強すぎる。

強すぎる。

強すぎる。

 などと困惑していたら、ランチプレートが運ばれてきた。すかさず「あの…やっぱり日陰の席に移ってもいいですか?」と尋ねて「どうぞ」の返事を待つや否や移動。

ビバ!日陰!

 いや、ビバとか普段使わない言葉のくせに、なんとなく今はしっくりきた。というか料理を見ろ。このワンプレートの美しさよ。



 あ。酒を頼むのを忘れていた。すかさずメニューを見て、スタッフの方に財布をもって「クラシックください」と懇願する。シェフよごめん。蕎麦なのに、むしろ「蕎麦とわいん」なのに、わたしは選ぶ!「サッポロクラシック」を!!

 クラシックでなければワインを選んでいたかもしれんが、仕方ない。


 命の水を改めて体内に注入してから、まずは当然「蕎麦」から頂く。それにしてもつゆがあるわけでなく、何だか赤色に近い粉が振りかけられている。なんだこれ。とメニューを確認すると「おつまみカラスミ蕎麦」と書いてあった。

 おおお、そういうことか。確かにお酒が進むよ!蕎麦を塩などで食べることはあったけど、

カラスミはなー。初参加だな―チミは。結構思ったよりやるじゃないか。

 おい、酒をおかわりじゃ。

 いやね、そんなことより「蕎麦屋」のワンプレートだとは認識していたけど、予想外のものが1つあることを忘れてはいけない。

 「玉子サンド」だ。



 ごめん。


 最初「おまえんち蕎麦屋なのに、なんでサンドウィッチ売ってんだよー-!!」などと、小学生男子のように突っ込むところだった。が、ちょっと待て。

「蕎麦屋」「玉子巻き」といえば「蕎麦前」の話ではないか!!

 と、それなりに小学生から大人になったわたくしは、瞬時に理解。うおおお。興奮するよ、この粋なメニュー!

※「蕎麦前」とは、蕎麦を食べる前に、かまぼこと玉子焼きと一緒に酒飲む、という粋な習慣のこと。昔は蕎麦の注文が入ると、蕎麦打ちから作るため時間がかかり、そのために酒を飲みながら待つという感じだったらしい。素敵な習慣だ。


 青空突き抜ける丘で、悠々とわたしは美味なるランチと酒を頂く。これ以上の幸福は他にあるまい。クラーク博士の像の前で人々は、まだまだ列をなしている。この料理を堪能するには、写真を撮ってからでも可能かもしれないが、もしかしたら一番不憫なのは

永遠とモデルを続けている「クラーク博士」かもしれん。


 と、料理を口に運びながら妄想。偉い業績を重ねた人は、死んでも大変なんだな。お疲れ様です。わたくし凡人なので、旨い酒と旨い料理を、ここでyouを見ながら愉しんでおります、むふ。 


本日のランチメニュー

・蕎麦出汁 夏野菜の冷やしおでん

・おつまみカラスミ蕎麦

・蕎麦揚げ

・自家製わらび餅


 そうやって1人食べていると、何やら明るいお姉さんの声がマイクから聞こえた。ステージではイベントらしき、舞台が始まったよう。

 手品だ!

 へえ!と思っていたら全身緑色のおじさん登場。緑の妖精、やまちゃんと名乗っている。

まるで阿寒湖のあの方(最近エッセイでも書いた強烈ご当地キャラ)を彷彿とさせる、身のこなし。


その気持ち悪さは、むしろ中年には共感しかない。

 テーブルの料理はすべて美味しく頂きながら、デザートを食すタイミング。これはしっかり見なければ、と再度サッポロクラシックをオーダー。これで準備は整った。

 甘さ控えめの、上品なわらび餅。

 北海道が誇る、サッポロクラシック。

 そして、緑の妖精に、クラーク博士。

 新しいコラボに万歳。


 緑の妖精マジシャンやまちゃんは、楽しかった!手品も当たり前だが面白かったので、タイミング合えばぜひ見て欲しい(北海道内外も色々回っていらっしゃるそうです)。手品の内容はもちろんオフレコよ( ̄▽ ̄)


 さて、お腹も満足したので今度は、イベントで多く出店されているキッチンカーの方を見に行くことにする。まだ食べるんかい!と思ったあーた!そんなわけないじゃないすか。さすがのあたしも腹いっぱいです。

 さっき、キッチンカーの前を通った時に、食べ物ではない気になる「カー」を発見したのですよ。

 その2に続く


さっぽろグルメ&夜景フェス2022 

 2022年8月19日~28日

 プレミアムレストランの予約はこちらから。

 ランチとディナーがあります。どうみん割でおとくに楽しめるよ!

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