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  • 執筆者の写真KANAZAWAyuuki

Peachの旅くじでGO!ひとり大阪旅⑤

更新日:2022年12月29日

大阪の夜は友人と満喫!

地元の味を堪能したよ

そして最終日に突入…


その4からの続き


 気が付いたら、17時になっていた。

 阿呆だ。バカだ。まあ、どっちもだ。

 ベッドに倒れ込んで、2時間近くたっている。うっかり寝てしまった。別に決まった予定がなかったとはいえ、「旅先で昼寝をする」という初体験。あああ、食べ過ぎとは恐ろしい。自分の腹の具合をそっと伺うと、確かに寝る前よりはよくなっている。これで夜ご飯は食べられるだろうか?夜は友人との約束があるのに!

 ゆるっと身支度を整え、少し早めにホテルを出た。昼間は意外と歩いて汗をかいたので、着替えた。peach10周年記念のTシャツだ。

 もはやヒョウ柄とどちらが目立つか?という面白さ。

 待ち合わせの場所までポテポテ歩く。大阪は何回も来てるけど、夜に1人で歩くのは初めてかもしれない。知らない路地にドキドキとワクワクを抱えてキョロキョロ。突如、花屋さんがあるところを見ると、やはり夜のための繁華街なのか?ん?うひうひなどと邪推する。

 友人が指定してくれた店は、わたしの好きなクラフトビールの立ち飲み店だった。わぁいわぁい!ちょっとまだ早いけど、先に入っちゃおうっと。

 さっきまで腹いっぱいで「死」に近かったくせに、ビールを目の前にすると途端に元気になる自分。

 水を得た魚。

 鬼に金棒。

 適材適所。

 適当適量。

 最後はいい加減なこと言ってるが、まぁ飲もう。適量とは何杯のことかな。まぁ適当だな、的な。


 ありがたい事に、ビール中心のお店だったので飲むだけでも通常運転。悪いが食べ物はまだ胃に入る余地がない。うまうま、とビールを飲んでいるうちに友人がやってきた。

「マジすかそのTシャツ!」と笑っている。よしよし、想定内。

 peachの本拠地に来て、このTシャツを着るという醍醐味を誰かに見て欲しかった。1人旅だったからね。ヒョウ柄は着れなかったし。

 彼女にわたしの半日を説明しながら、久しぶりの再会に乾杯する。クラフトビールを3杯飲み、次の店に移動。カウンターに座って、目の前でホルモンを焼いてもらった。じゅうじゅう鳴るのを見ながら、彼女オススメのおつまみも、ちょいちょい箸を出すくらいには胃も回復してきた。

 「子どもの頃から、これ食べてたんで」といって勧めてくれたのが「スルメキムチ」。これが予想外にめちゃくちゃ美味しかった。え、大阪には何回も来てるけど、初めて食べた。知らないと、別に気にもせず頼まない一品だったかも、と思う。いかに地元人間と飲むと楽しいかということだ!うん!うまい!


 そうこうしながら、隣に居合わせたお客さんに話しかける友人を見てると、いかにも大阪らしくていい。わたしも飲みに行くとつい誰かと話すことも多いが、それはどちらかというと「酒」がメインのお店かもなぁと思い出す。彼らは食事をしながら(もちろん酒も飲むけど)居合わせた誰かとも話す。なかなか面白い。やっぱり大阪はこうじゃないと!

 いや、どこの地域に行っても似たような現象は起きるだろうけど、大阪だからこそ距離が近い気がして楽しい。あ、腹が苦しい。また食べすぎた。


 仕事の話をしていたはずなのに、いつの間にかグダグダの女子トーク。いや、もうわたしは女子とは言えない年だが、それでも気の置けない相手と飲むのはこの上なく楽しい酒の時間。今度は札幌での宴を約束しながら、ホテルへ戻る。

 ちゃんと飲んだくれの年上女をホテルまで送ってくれるあたり、ジェントルマンである(ごめん。完璧女子です)。

 そのままホテルでぐだっと寝落ち。


 翌朝、9時起床。旅に出た時の方が遅く起きられるのが、何となく優雅。おほほ。気持ちよく荷物をまとめてチェックアウトする。今回の旅はいつもスーツケースをゴロゴロさせて動くので、面倒だ。とはいえこのまま空港に向かうから仕方ない。

 さて!今回の旅、シメは「なんばグランド花月」

 以前にも来たことはあるが、1人での鑑賞は初めて。年齢を重ねてゆくたびに「初めて」が少なくなっていくからこそ、機会があれば何でもやってみたいなぁと思っている。そうなってくると予想以上に「初めて」って結構多いものだ。自分からそれに挑戦するのもいいけど、とりあえず人から勧められるとか、誘われることについては、積極的に体験してみたいなぁと思っている中年、それがわたし。


 そんなことはさておき、そこには開演時間前に到着した。前回は、持っていたスーツケースが席に座る際にめちゃくちゃ邪魔になって大変だった(両サイドに他人がいる席だったから、足元にしか置けず。でも狭いので、んもうぎっちぎちだった)。今回はそれを教訓に、会場にあるロッカーにすぐに預ける。よしよし、これで身軽だ!いつでもごろごろさせてないで、適材適所?に置くことが肝心だ!

 時間までお土産屋さんを物色し、帰りに買うものを何となく決めた。空港で買えるかもしれないが、多分ここにしかないものもあるので慎重に探す。そしてついに開場時間!!うほー。まだまだ時間あるけど、すぐに席に座りたい!張り切って中へ入って座る。

 そのうち右隣には子連れの夫婦が座った。こんな小さい時からお笑いに触れられるとは、なんとyouは幸福なんだ!と他人の子に言ってあげたいほど、自分も興奮中。何とか自制して大人しく開演を待った。

 ところで、左隣には誰も来ない。

 わたしの席は、その列の左端から2番目。つまり、左隣りの向こう側は壁(通路)である。う…これならスーツケース持ってきても良かったのではないか?あのスペースに置けただろ?悶々としながら開演。そうなると色んな事を忘れて、手をたたいて笑い、時には声を我慢し、そりゃもう楽しくウハウハと2時間近くを過ごした。あああ、「笑い」ってやはり尊いものだ!楽しかった。

 と、終わって我に返る。

 結局最後まで左隣りは空いたままやないかーーい!誰も来んのやないかーーい!何で来えへんのや!何のためにスーツケース預けたんや!?‥‥関西弁を聞きすぎて、「にわか」にツッコミを入れたくなっている自分がちょっと気持ち悪い。でもわたしってもともと金沢生まれだし、どちらかというと「関東」ではなく「関西」なんです。だから許して。

 いや、そういう話をしているわけではない。今回、2回「スーツケースを預けるか、預けないか」という問題が発生したが(住吉大社とここ)、この問題にことごとく回答を間違えてしまったようだ。

 ああ、次回からはスーツケースについてだけは「思った方と逆を選ぶ」ということを試してみたいと思う。そんなこと考えたの、小学生以来だぜおい。


その6につづく


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