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  • 執筆者の写真KANAZAWAyuuki

Peachの旅くじでGO!ひとり大阪旅②

更新日:2022年12月18日

2日目の朝から元気に

住吉大社へ!

荷物の重さに辟易…

その1からの続き


 さて。朝。ねむ…。夜遅くの移動で疲れたせいか、朝が辛い。なんとか8時半に起きて身支度した。

 実は昨日の電車(関空から泉佐野までのほんの数分)で、気になった駅名があった。ちょっと調べていたら今日行けそうな場所だったので、行ってみようと思っている。勝手にスケジュール変えられるのも、一人旅ならでは。


 南海鉄道に乗り、「羽衣駅」で降りた。なんだか駅前工事をしているようで方向が微妙に難しい。スマホを見ながらごろごろ荷物を引っ張り、てくてく歩く。小学校の前とか普通の住宅地の間を行く。

 これって大阪旅らしくはないけど、この駅で降りなければ絶対に見られなかった景色。こういうの楽しいなぁ。地元の人の気分になる。車1台しか通れないのではないかとさえ思う道幅で、誰とすれ違うこともほぼなく、歩く。


 神社だ。それほど大きくは無いが、どうやらここは「羽衣伝説」が残る土地らしい。

羽衣伝説。

天から降りてきた天女が、羽衣を松の木とか何かに掛けておいて

きゃはきゃは遊んでいたら、人間の男が羽衣を盗み、

はーん君をもう天には返さないよ、

とかなんとか言って口説いた、あの伝説だ。

 適当すぎて、歴史学者とかに怒られそうなので興味ある人は自分で調べてください。

 境内には参拝客はいなかったけど、運良く?多分この神社のかたがいてすれ違いざまに挨拶をした。なんで今日ここに来たのか、結局のところ自分でもよくわからんが、鳥居をでて礼をするとココロがざわざわした。再びゴロゴロさせて駅まで歩く。


 途中にある鰻屋さんがいい香りをさせている。テイクアウトだけの鰻屋さん。まさか今日わたしが昼飯に鰻屋に行くのを知っているかのように煽ってくる。いや、煽っているのはその店主ではないのだが。


 電車に揺られ、今日のメイン!住吉大社へ。

 駅を降りてスーツケースをロッカーに預けようか迷った。でも、戻りはこの駅ではなく路面電車の予定なので、ここで置いていってもなぁと悩み、ごろごろさせながら大社へ向かう(この距離感のわからなさで、後から酷い目に合うのだが)

 信号を待ちながら、住吉大社の正面に立つと「あ、来たことある!」と記憶が蘇る。しかし参拝したことなど細かい記憶は無い。取材かなんかで、どひゃーーーという瞬きする間もなく大阪を巡ったことがあるから、なんかその時だったかもなぁと思い返す。

 今日は1人だから、のんびり行こう。

 と、堂々たる上り坂カーブを描く「反橋」の手前で怯む。


 あーーー、スーツケース重いだろこれ。

 神様に会うために、自ら困難を抱えてきてしまった。

 何なのかこれは自分に課した責務なのか何だこれ重い。渡ればそれだけでおはらいになるという橋を、片手スーツケースでひいひい登った。上まで来たところで、すでに達成感がある。いや、まだ修行の始まりだ。池を覗き込んで休憩した。ゆっくりと下ってから鳥居で一礼し、境内に踏み入れると、そこは

 砂利でした。

 そりゃそうだ!神社の境内ということを忘れていた!おいスーツケース!コロコロ!転がせない!ということで、約10キロのそれをほぼ片手にお参り。

 重い…。

 境内は参拝の方で混むこともなく、ほどよい感じ。おばさまグループもいれば、スーツのサラリーマンらしき人たちもいる。大阪人の大切な「すみよっさん」なんだなぁと実感する。

 有名な「五大力」のところにひいはあ到着(「五」「大」「力」と書かれた石を三個一組で探して、これをお守りにすると、体力・智力・財力・福力・寿(命)力を授けてくれるそうです)。案の定、先客が楽しそうに石を探していた。

 参拝してから、他の人たちから少し離れて自分も探す。ん?

 大量の石の中に手を入れる前から、もう文字入りの石が見えている。

 お?と手を伸ばし「力」を確保。

 そしてそのまま探っていたら、意外とあっさり「五」「大」も見つかった。「力」はもうひとつ見つかったので、1個はそっと戻した。その間1分もかかっていない。やや拍子抜けしてありがたく持って帰る(専用の袋は後ほど購入!)

 そのまま奥に進むと、個人的にその場所がとっても居心地がよかった。あーこの樹、わたし好きです。ここにもうしばらくいたいなあと思っていたら、タイミングよく近くのベンチが空いたのが見えた。迷わずそこへ向かう。スーツケースをおき、一息つく幸福。


 なんて気持ちがいいんだろう。深呼吸して過ごす静かなひとり時間。

 しばらく休憩したら、途端に元気になった。

 再びスーツケースを持ち、参拝もしながら道を戻る。ああ、来てよかった。まだ全ての社には回れていないけど、次回はもっと身軽で来よう、2回目の参拝を目指そう、と心に決める。

 そして、決めていたお昼ご飯の店の方へ向かう。

 鰻だ。


 鰻と言えば、私にとっては「成田」。「開運の町」として鰻屋が参道に多く並ぶ町だ。住吉大社に参拝したら、成田のようにやっぱりうなぎのぼりに開運目指したい!ので参拝後は鰻を食べる!というわけで。

 というか、事前にどこでお昼にしようか悩んでいたら、たまたま美味しそうなお店を見つけたんだな。わくわくしながら、再びごろごろさせて道をゆく。

 小さなその店のドアを開けると、カウンター数席とテーブル2席のこぢんまりとした空間。そこに、私より人生の先輩方が座って鰻を楽しんでいた。店の方に申し訳ないくらい邪魔なスーツケースを端に置き、カウンターに座る。う巻きを食べたかったので、それと蒲焼の両方が味わえる定食を頼んだ。



その3に続く

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