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北見から巡るうまいもの旅4

更新日:4月15日

北見の夜もここが最後!

ここで最愛の人に出会います。

おほほほ…その4

 ああ、腹が減った。もうガソリンのことは忘れよう。北見駅まで送ってもらい、ホテルに向かう。夜ご飯はどこに行こうかな。今日出会った人にあれこれ聞いてみたけど、まだどこにするか絞り切れていない。うーん、ここは一度ホテルに戻って荷物を置いてくるかなぁ。

 と、商店街を歩いていたその時!出会ってしまったぁ!!

 「パーフェクトクラシック」の看板に。

 はい、自動入店!!

 何?パーフェクトクラシックって?と思ったそこのあなた。いや、北海道民でも興味がない人は知らないようだが、北海道限定ビールの「サッポロクラシック」の、更に上をゆく「パーフェクト」なもの。北海道内でもこれを提供している飲食店は限られていて、その泡の細かさや温度などが徹底管理されておるのだ!

 んもう、この看板を見ただけできゅんきゅんするようになれば、もうこれはしめたもの。クラシック馬鹿万歳!である。

 ということで。

 迷わずクラシックを注文。カウンターに案内されて、ウヒウヒとメニューを覗きこむが、あれもこれも美味しそう。結局、前菜盛り合わせをまずはオーダー。それで様子を見て、他も頼もうかなぁと思っていたら。

 盛り合わせが、盛りすぎるくらい盛られている。なんという贅沢!数えてみたらなんと7種の前菜。通常の自分の夕食量を簡単に超えてきた。もう他のメニュー頼めないじゃん!1人で笑いをこらえながら、パーフェクトなクラシックにかぶりつく。あああ、旨い。ずっと飲んでいなかったから、カラダに染み渡るようだ。ああ。パーフェクト!!

 常呂産のホタテやツブ貝、野菜たちも酒に合う!合う!ちょっとこだわった味付けなのがわかる。昼間から飲んでいなかったせいか、素材の味がよくわかるし嗅覚も敏感になっている気がする。貝の磯の匂いとか、鶏肉に染みた味とか。たまにはこういうのも大事だなぁ。

 「最近、夕食を食べてても、おいしいの一言もないのよ!!」とお嘆きの奥様、ぜひ旦那に酒を与えずに、食べ物を先に与えてみましょう。できれば、毎日は飲ませずに時々にして、食事を優先してみましょう。何か変わるかもしれませんよ!(勝手な提案、おわり)


 ご機嫌で飲みながら店内の黒板を見ていたら、どうやらレモンサワーがおすすめの店だと気が付く。「北見レモンサワー」とのぼりもあるし、どうやらてんさい糖を使って「愛媛生まれ北見育ち」のレモンにしているらしい。いいね、こういうの。手をかけて作っているのが伝わる。

 せっかくなので飲んでみたい!と思ったが、わたしは炭酸が苦手なお子様(ビールは別)。「炭酸抜きでレモンサワーってできます?」とすでに「サワー」ではない注文にも、お店の方は快諾。わあいわあい!

 メニューにはこのレモンを使った飲み物が豊富なので、誰でもきっと好みに合うのがあるんじゃないかな。炭酸なしといえば、自家製レモネードもあるみたいけど、それじゃあ酒じゃないからね。酒がいいのわたしは。美味しいレモンの甘さが効いていたけど、すっきりしていてすごく美味しかった。この自家製レモンシロップ、なんと今は北見市のふるさと納税の返礼品だそう。すごいなぁ。


 3日目の朝。

 今日は釧路へ移動の日。北見駅に行くまでに、どこかで朝食を取れるカフェなどないかしらね、おほほ♡と思ったが、特になかった(喫茶店はあったけど、たまたま休み…)。腹をすかせたまま、駅の売店へ。

 コーヒーとお茶に加えて、大好きな「メンビス」(ミントのビスケット)の小さいパッケージを初めて見つけて、即購入。

 ちょっとしたお土産にいい!普通サイズは12枚入りだけど、これは4枚入りでお手軽。

 さて、10時である。これから、期間限定で走っているバスで北見から釧路に向かう。ただ釧路に行くのではなく、途中の観光名所などに立ち寄ってくれるという楽しいバスだ。

 集合場所に行くと、目の前にかわいいグリーンの建物と赤い自転車がいた。どうやら昨日とか?今日から始まった、レンタサイクルらしい。北見市内をちょっと回るには便利だね、と思って眺めていたら早速借りていくお兄さんがいた。

 バスに乗り込むと、本日は観光協会の方がバスガイドのようにマイクを持ちながら案内。まずは「アルゴグラフィックス北見カーリングホール」へ。この日は休館日だったため中には入れなかったけど、通常カーリング場は室温5~6度だそう。もう冷え冷えの中で1年中練習するんだね。氷だもん当たり前か。

 バスの窓から眺めていたら「ソラーレ」という名のアパートが見えた。「ソラーレ」とはもちろん北見の女子カーリングチーム「ロコ・ソラーレ」からだろう。面白いな。でも安直すぎやしないか?

 そして「北見ハッカ記念館」に到着。なんともレトロな建物がかわいくて興奮する。館長さんの説明を聞きながら、館内を見て回った。

 そうか「ハッカ」ってミントだよね、と再確認。なんだか「ハッカ」といえば、子どもの頃にはちょっと苦手だった「ハッカ飴」のイメージが強い。ドロップスの中の色とりどりの甘い中に、ひとつだけなんだか「大人が混じってます」みたいな。白は出るな、白は…と声なく祈りながら、缶を振ったっけ。

 昔、北見市ではハッカの生産が世界の70%以上だった時代があったらしい。普通は加工品ばかり目にするけど、出来上がる工程の油や、結晶もきれいだ。昔の商品のパッケージなども展示されていて、そのレトロな感じがめちゃくちゃおしゃれ!館内の造りも趣あってなんとも美しい。

 しかし、今は北見のハッカってどうなっているんだろう?なんかその辺りも詳しく聞きたかった。でも聞きにくかった。

 隣りの蒸留館では、実際の蒸留の仕組みが見られた。出来上がったオイルを冷蔵庫に入れておくと、結晶が見られるかも、と聞いて早速オイルを購入。蒸留水もここでしか買えないと聞いて、迷わず手にする。

わたしはれっきとした、限定に弱い人間だ。

 記念館を後にし、またバスは進む。今度は「ハッカ荘」なんて名のアパートとかあるんじゃないのか?ういうい、とふざけた気持ちで窓から眺めていたら「シャネル」という名のアパートがあった。予想外。シャネルだが、アパート。アパートだが、シャネル。微妙だ。


 バスは緑の中を走る。時々、かなり大型の太陽光発電システムが目に入る。個人所有のレベルではない、巨大なやつ。そして、畑にはあのタマネギが満載入っている「ネギバコ」がまた並んでいた。観光協会の人に聞いてみたら「あれは『オオコン』と言います。大型コンテナの略ですね。小さいものもあるので、区別するために『大型』としていて、タマネギが入るとおよそ1トンあるんです」

なんだ「ネギバコ」ではなかった。 

 それにしても1トンってすごい量だ。このままJRの貨物で運ぶらしい。これが畑に何個もあるって、スケールの大きさを実感する。北見はなんといってもタマネギの産地。この何個もの「オオコン」を運ぶための機械もあるそう。北海道で農業をするって、お金がかかるなぁと思う。何にしても、規模が違うんだもん。

 木工の街、津別町を通って12時に「道の駅あいおい」に到着した。あまり滞在時間はないんだけど、ここでの名物「クマヤキ」は買いたい!クマ柄のかわいいト

ラックの横に並ぶ人に紛れて大人しく待ち、2個購入。生クリーム入りの「ナマクマ」を選んだ。ネーミング…。生のクマ…。

 バスの中で早速食べる。背中から生クリームがはみ出していて、まるで「ゴジラ」のよう(うそです)。かわいい。頭からかぶりつくと、あんこと生クリームが絶妙に混ざって美味しかった。小腹が満たされたところで、12時45分に阿寒湖に到着!


 ここで船に乗る予定になっている。乗船時間まで少し余裕があったので、お昼ご飯になるものを探しに行った(本当は乗船場にお店がたくさんあるのだけど、この時は新型コロナの影響でお休み)。

 人気のパン屋さんに入ると、なんとお昼時のせいかほぼ売り切れ状態。「今、焼いてますがもう少し時間がかかると思います」と言われ、やむなく断念。

 ああ、どうしよう!と迷っているうちにどんどん船の出発時間が迫る。うーん、コンビニまで行けばいいけど、そこまで走る時間がない。遊覧船乗り場に戻りながら、

目に入ったドラッグストアに突入!サッポロクラシックとつまみをゲット。

 んもう、これだけでいいか!てへ。

 チケットを購入し、早速船に向かう。思ったより人はまばらで、船のデッキの方が眺めが良いのでそちらから埋まっていく。船内に誰もいないのをいいことに、1人で広い1階席を占領し、うはうはとカバンから先ほどの「旅の仲間」を取り出した。

 おおう。いいね、この開放感!空腹だろうが、サッポロクラシックさえあればわたしは生きていける。阿寒湖の美しい湖面を眺めながら、アイヌ文化感じる船内でわたしは酒を堪能していた。しかし。

 もうひとつの乗船場に近づくにつれ、人々が桟橋に並んでいるのが見えた。


 え?ここからこんなに人が乗るの?鶴雅グループをはじめ、温泉旅館が立ち並ぶ湖岸からの乗船客が多いのは、よく考えれば当たり前。やや慌てて窓側へ寄り、クラシックの缶を控えめに隠した。いや、別に悪いことをしているわけじゃないんだけどね、何となくね。誰もそんなことしてなかったんだもん。

 とはいえ、飲み物持参の人々も多かったので、徐々に気持ちが落ち着いてゆく。窓際のすぐ近くで波打つ水と、その奥に見える雄大な山々。緑と青の深い匂い。船はどんどん進んで、湖だか海だか区別がつかないほど、真ん中に近づく。


 北海道に来てから、こういう船に乗ることが増えたなぁと思う。そういえば本州では、琵琶湖や猪苗代湖などそれなりの大きな湖はあるけど、始終行くわけではないし、意外と乗る機会がないかも。北海道はあちこちに規模の大きい湖があるから、その自然の中での船って多い。

 徐々に周りが緑に囲まれた、狭い場所に入っていく。おおお!釣りをしている人もいる!湖の中に入っているのかなぁ。怖い怖い。←水苦手


 阿寒湖を堪能する、船での楽しみはまだまだ続く!有名なあの人もこの後登場するよ!

その5