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北見から巡るうまいもの旅

更新日:3月6日


早朝の札幌から出発して

北見市へ!

「北見から巡るうまいもの旅」その1



 早起きが苦手なのに、こういう時は目覚ましなしで起きるのはなぜだろう。でもカラダは眠い…。札幌駅から7時台の長距離バスに乗るから、乗車前におにぎりとお茶を買った。

 いざ乗り込むと、「大声での会話や、飲食はお控えください」と掲示が。そうよね、最近そうよね、と悲しみつつもお茶だけはこっそり飲む。

 わたしのバスの座席は、なんと運転席の真後ろ。ここで北見市まで4時間半過ごす。まるで皆さんの廊下のような位置である。う、ちょっと落ち着かないなぁ。こうなったら全員が油断している時に、勝手にバスガイドでもしてやろうか、と決意を新たに出発!

 いつも見慣れた街並みを眼下に、バスは進む。通勤する人々が一斉に横断歩道を渡ってゆく。君たち、今日も頑張って働くがよい。わたしはちょっと遊びに行ってくるぜ。


クルマよりも一段高いバスの座席からは、色んなものが見える。業務用らしき大きなワゴン車が隣にきたのでふと眺めると、中には業者っぽい無地の段ボールが積まれている。その中に、なぜか異質な雰囲気…「赤いきつね」と「緑のたぬき」が。明らかに他の段ボールと一線を画す。うぬぬ…気になる!バスは静かに高速道路へ進む。

 

 とある秋のお天気よい日だ。

 久しぶりのバスに最初はテンション高かったが、気が付いたらうとうとしていた。日差しが暑い。カーテンを閉めてみたけど、後ろの席からでないと閉められない場所がある。つまりは、わたしは半分しかカーテンができない状態。お昼に近づくにつれて、どんどん日差しが強くなる。あちい…!後ろの人は大丈夫なのか?

 寒さ対策に持ってきたジャケットを、頭からかぶって太陽をしのぐ。後ろの席の人、いるはずなんだけどな?もしや人間ではなく、光合成をおこなう、植物か?←失礼

 ああ、暑くてバスガイドなどしている場合ではない! 

 途中のサービスエリアで、朝買っていたおにぎりを頬張った。うむ、お腹が減っていたので満足。再びバスで移動し、12:30には北見市の駅に到着。駅前にある観光協会に立ち寄ると、年配の方がこれから行く飲食店を聞いていた。やはり地元ネタはありがたき情報。

 わたしはよく旅先で、観光協会を頼る傾向にある。地図を見て実際に半日で行ける範囲だとか、女性1人でも行きやすいところなど、視点が違うから、可能なら教えてもらいたい。駅などで観光協会を見つけたら、行ってみるべし。



 今回も、北見市の「オホーツクスイーツ&ミルクスタンプラリー」のパンフレットをもらった。スイーツ!ふふふ。わたしは生粋の?辛党だが、せめて最低ランクの3つスタンプを集めて、プレゼントに応募することを目標に、北見旅はスタートした。

 レンタカー会社の人が駅前に迎えに来てくれて、そのままクルマまで案内してもらう。レンタカーに乗るのはちょっぴり久しぶり。保険にもちゃんと加入したから何が起こっても平気(過信は禁物)。2日間相棒になるクルマは「ソリオ」。久しぶりの運転でGO!CMの「そ、そ、ソリオ♪」の曲が脳内で流れるまま、「トリトン」へと走らせる。


 「トリトン」とは北海道だけでなく、東京ソラマチなどにも出店する人気の回転寿司屋さん。札幌の以前の住まい近くにもあったので、よく行っているんだけど、生まれも育ちも道産子の友人に「トリトンの本店は北見市だよ」と聞いた時から、一度その「1号店」に行ってみたい!と思っていた。どんだけトリトン好きなんだよ?と思われるかもしれないが、まあ、かなり好きだ。海の神様だからね、神様好き。権威大好き。

 14時を過ぎて到着したが、それなりに席が埋まっていた。カウンターに座ると「本日はお越しいただきありがとうございます!担当の清水です」などと板前さんが挨拶してくれる。なんかそれがいつも好き。回転寿しだけど「目の前でこの職人さんが握ってくれる」感があるしね。おっさんのように、よっしゃよっしゃとおしぼりで手を拭きつつ、「本日のおすすめ」を眺める。


 いつも食べるサーモンや大穴子の他に、「本日のおすすめ」の札にもあった生ホタテを注文。これが予想以上に大きい!うはー。やっぱり北海道のホタテって、厚みがすごい。知っているホタテの域を超える。ぱくっと口に含んで、ちらりとアルコールのメニューに目を走らせる。

 ううう、こんなに美味しいものを食べながら、ビールが飲めないこのつらさ。運転するから仕方ない。この欲望は夜まで胸にしまっておこう。

 トリトン1号店を堪能しながら、先ほど観光協会でもらったスタンプラリーのパンフレットを眺める。ここからどこか買いに行けそうなところはないかな、とみているとちょうどこの先向かう方向に、「日日ベーカリー」という名のパン屋さんを発見。どうやら北見市の学校給食にも使われている老舗ベーカリーだとか。うう、行ってみたい。ここに住む人たちが小さいころから慣れ親しんでいる、歴史ある味。

 時間を確認すると、なんと閉店は15時だという。おお

 お!今もうすでに14時50分なんですけど!


 急いで最後のお茶を飲み干し、会計を済ませる。

 慣れないレンタカーに再度乗り込んで、本当はスマホの充電をしたかったんだけど、ええいそれよりも日日ベーカリーが優先だ。

 そ、そ、ソリオ♪アクセル踏むと元気に発進。日日ベーカリーの到着時間は14時59分。お店の扉は閉まっていた。

 が――――――ん。もっとアクセル踏めばよかった。いや、そうではない。あとから聞くと、人気のためお昼くらいにはすでに売り切れのことも多いらしい。15時に到着するようなわたしにはきっと売るものがないだろう。

 気を取り直して、目的地に向かうことにする。街なかを抜けて、のどかな国道39号線を西へ。国道とずっと寄り添うように流れている「無加川」。それを渡る時に、橋の名前が目に入った。「武華橋」え??どっちも「むか」と読む。おもしろーい。きっと漢字の意味はそれぞれあるんだろうけど、「むかがわ」に「むかばし」が架かってるって、貴重だな。

 道路の左右には、この時期に旬を迎えるタマネギがどっかーん!と並べられている。これ、初めて見た時はびっくりした。大きな箱に、ぎっしりと入ったタマネギ。北海道に来るまで、見たことなかった。勝手に「ネギバコ」と呼んでいたが、正式名称はなんていうのだろう?


 ついに15時45分に「北きつね牧場」へ。あまりの昭和レトロなその空間に、1人で入場することにややビビる。が、お金を払い終わったらこっちのもの。好き放題散策だぁ!と2重の厳重な扉をぎぎイと開ける(キツネが出ないようにらしい)。

 なんというエンターテインメント!大丈夫なのかおい。

 その向こうには自由にあちこちでくつろぎ、生きるキタキツネたちが存在していた。ゆっくりと細目を開けて、太陽を仰ぎ、草の原を駆け抜け、時々横たわる。人間が入ってきても、それに慣れているのか特段気にする様子もない。



 あれ?何だか思っていたキツネと違う子がいる。そっと近づいてみると、タヌキだ!どうやらここでは、キタキツネに加えてエゾタヌキも放し飼いにされている、日本で唯一の動物園らしい。うわー知らなかった。かわいい、かわいい。どっちもかわいい!

朝のクルマに積まれた「赤いキツネ」と「緑のたぬき」が頭をよぎる。…うーむ。


 そして飼育員らしきおじさまに、懐いているのが一段とかわいい。おじさまへの甘えとか信頼とかが、周りを歩くわたしにも伝わってくる。

 施設をあとにし、今度はすぐ近くの公園に向かった。夕方近くなってきたせいか、他に人の姿はない。看板には「農村公園根々の丘」とある。園内マップに「懐かしい緑」と書かれたところがある。なんだろうそれは。


その2に続く