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ふらのバスが2019年冬に初めて走らせた!富良野・美瑛を巡る贅沢バス。
更新日:2022年12月25日
白い世界を走るのがたまらない。
あの青い池が凍るとどうなるか、君は知っているか!!
*その1

寒い…というか、朝早い…。いつも朝寝の大好きなわたしが早起きをして、乗るバス。それがふらのバスが運行する「観光周遊バスふらの号 フラヌイ雪物語コース」だ!うう…名前が長い!でも、この名の通り「雪物語」が楽しめるバス。
悪いけど、雪道をわたしは運転しない。
運転はプロに任せて、暖かい車内から景色を眺めて移動するのがスキ。
道中にアルコールも飲めるしね!
白い雪景色の中で、それと同じ色をしたバスに乗る。朝の曇った窓ガラスを指でこすると、ひんやりとした。外を見ると、緩く上下する畑の上に、こんもりと雪がかぶった雄大な景色が広がっている。
写真なんかでみたことある、あのカラフルな丘のイメージから、急に大人になった景色。まるで絵本の中の真っ白な雪原に、驚くほど感動する。その白い雪の上に、ちょうどバスの影が重なって、それがめちゃかわいい!お天気よくてよかった!

この季節の富良野に来るのは初めてで、ワクワクしすぎて…今朝は寝坊した。
バスにはぎりぎり間に合ったけど。ホテルでの朝食は、超!スピードだった。完食したけどど。それはまた別の話…。
富良野駅を出てからおよそ40分。「道の駅びえい 白金ビルケ」に到着。
ここまでの道のりの景色が、一番感動した。ぼけっとしてないで、車窓を楽しむべし。途中でガイドさんが丁寧に説明してくれるのがうれしい。こういう観光バスらしさも、旅の楽しみだ。
さて。雪こんもりの道の駅。お土産も多く売っているから楽しみにしていたけど、今回はトイレ休憩10分! 買い物もいいけど、トイレが優先。どうやら後でもう1回ここには寄るそうなので、先を急ぐことにする。
それにしても、ずいぶん積もっているよなぁ、と改めて思う。私自身も雪国育ちなんだけど、やっぱり北海道の雪はスケールが違う。
屋根の上には生クリームのようにぽってりとした雪が、今にも落ちそうに乗っている。
これがまた落ちないんだなー。不思議と。
まず目指すはあの「青い池」。
バスを降りて雪道を歩くと、写真でよく見る景色が見えてきた。
あれ?青くない!
池も全部雪で真っ白じゃ――ん!!

「青い池」だけに「青色」を想像してしまった。
でも、冬だもん。凍るよね。そりゃそうだ。
とはいえ、樹々の上に積もる雪と、その下に広がる白い雪の池は、この時期ならではの神秘的な空間。
上からぱらりと降る雪が、またその景色に白い絵の具を落としているようで、つい上を見上げて静かな気持ちになる。……うむ…神々しいけど、
そろそろ本気で寒い。
これ以上いたら自分まで雪をかぶった
カラマツの樹になりそう。
それでも、ガイドさんに教えてもらった「奥まで行くと、川があるので、ぜひそこまで!」という言葉に素直に従う。
トコトコ白樺の樹々の中を少し歩くと、大きな川が見えてきた。
うわ。なんか青い!なんだかね、微妙に青いのよ。
だから青い池になるのか、と納得する。ただし、勘違いしないでいただきたい。あの夏の「青さ」をイメージしてはいけません。
あくまで、「寒くて顔色悪い人」程度に青いです。
来た道を戻っていると、電話が鳴った。
慌てて手袋を外し電話に出る。どこにいるんですか?と聞かれ
「白い池です!」と答える。
いや「青い池だ」。
許せ、冬の青い池よ。
バス旅はまだ続きます。→その2に続く
※このエッセイは、フラヌイ雪物語コースのパンフレットに掲載されている
旅エッセイの完全版です。
※どんなバスコースなのか?はこちらから詳細が見られます。
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