KANAZAWAyuuki
く「クリスマス」
更新日:2021年3月22日

クリスマスイヴは恋人と高級レストランで素敵なディナー。プレゼントは何かしらおほほほ。あらキラキラしているそれはどちらのブランドかしら?うふふ。
なんて経験は、悪いが一度もない。放っておいてくれ。
初めて彼氏がいた高校時代のクリスマスは、もう記憶にない。
彼氏が先輩だったから、受験勉強に忙しく、クリスマスもちゃんと過ごせなかった気がする。とはいえ下校デートはほぼ毎日していたから彼は浪人した。ごめんよ。でもわたしのせいではない。
大学時代は、うっかり?ケーキ屋さんでアルバイトしていた。
そのせいで12月は阿呆みたいに忙しく、クリスマス前の22日ごろから徐々にスタッフみんなの顔がひきつり始め、ピークの24日にはお客様を対応する販売員以外は全員無言になる、という過酷な状況。
販売員のわたしは、予約を受けていたクリスマスケーキを、間違いなくお客様に引き渡すことに集中(当時ここのケーキ屋さんはクリスマスケーキが10種類くらいあった。減らしてくれよマジで)、さらに代金が未払いの人、既に支払い済の人などの区別をして完了。
それ以外に、カットされた通常のケーキもあったし、当日売りのホールケーキもあったので、その注文への対応など、小さな店はてんやわんや。

彼氏とは、バイトが終わってからも間に合うレストランで一緒に食事をして、帰宅した。その翌年も、ケーキ売りが終わってから彼の家に行った。何のご飯を食べたのかすでに記憶はない。もちろん作ってもいないし、外食もしてない。
何食って過ごしたんだ?わたしの20代のクリスマスは!!
社会人になっても、たいして変わりなく、結局冒頭のような美しいクリスマスは過ごしたことがないまま、結構いい大人になってしまった。畜生。
家族ができれば、子ども中心になる。それはそれで幸福なクリスマスだけど。
何か、昔のテレビドラマのようなクリスマスを、一度くらい女子は夢見るんじゃないだろうか。「いいの、わたし。そういうのはあまり好きじゃないから」という人も、好きな人にロマンティックなことされたら悪い気はしないはず。
札幌の12月は恐ろしくロマンティックだ。札幌以外に住んでいる人は、ぜひ12月に札幌を旅することをおすすめする。
メインの大通公園は11月末からイルミネーションが始まり、そりゃあもうキラキラの世界。さっぽろテレビ塔の前にはツリーが灯るし、札幌駅前も然り。サッポロファクトリーという商業施設(札幌駅から徒歩10分ほど)には、屋内に巨大なクリスマスツリーが登場する。しかも、イルミネーションは基本的に3月まで続くんだけど、大通公園のツリーなどは、いさぎよく12月25日までなのがまたよい。もちろん2月の「雪まつり」に向けて忙しくなるから、という理由もあるけど
「はいクリスマス終了!撤収~!!!!」
と言わんばかりに、ロマンティックな雰囲気は一気に終了する。クリスマスの前後が大変わかりやすい。
恋人がいない場合「クリスマスは、こんな街でわたし暮らせない」と涙するほど、ロマンティック。もちろん都内などのイルミネーションもすごいけど、場所が多すぎてどこに行っていいのかわからない。
でも札幌は定番として、大通公園に行けば間違いないし。都内よりもずっと寒いから、2人の距離も近くなるし、手はつなげるし、温かいココアとか買って「飲む?」なんて一緒に一杯飲んだりしてきゃってなったりして手が触れあったりしてなんちゃって!…わたしはサッポロクラシックがいいけどね!寒い中で冷たいビールは、まじで凍えそうになるけど、最高に旨いのだ。イルミネーション見ながらビール!!乾杯!
あ、これだからロマンティックなクリスマスを過ごしたことがないんだな、わたしは。む。納得。ちぇ、ぐびぐび。
※2020年から2021年にかけての「さっぽろホワイトイルミネーション」は、新型コロナウイルスの影響で、基本的に夜8時までの点灯。大通公園は12月25日までですが、札幌駅前などの会場は3月14日まで開催されています。
また、通常は飲食店が並びますが、2020年は飲食店はありませんので、クラシックぐびぐびが叶いませんでした。ちぇ。
※「さっぽろホワイトイルミネーション」のエッセイはこちら
#札幌#北海道#エッセイ#金澤佑樹#札幌あいうえお #札幌暮らし #クリスマス #さっぽろイルミネーション #ケーキ #クリスマスイブ #イルミネーション #大通公園