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「え」エロ


 明後日は仕事仲間が集まっての、飲み会がある。場所はいつもの二条市場(※これを書いたのは2020年初頭です)。

 わたしは結構な確率で二条市場にて飲んでいる。市場なので朝から開いていて(この時間に飲むわけではないです。念のため)、昼間は観光客でにぎわう場所。大通公園やさっぽろテレビ塔からも近いので、観光客にとっても立ち寄りやすく、規模も小さい市場なのでそれがまた回りやすくて良い。

 でも二条市場周辺は、夜になると結構地元の人が多く集まるエリア。とはいえ地元の人でも「え?二条市場で飲むって、どこで?」と言われることもある。だから二条市場だって言ってるじゃん!という感じだが、そこは人として優しく「いやあ、いい店あるんですよう」とだけ答える。

 お気に入りの店はいくつかあるけど、ダントツの出没率を誇る店がありまして。ここにばかりいるので、正直言ってすすきのには滅多に飲みに行かない。ちょっと知り合いに誘われたりとか、北海道外から人が来たりした時とかは、すすきのに行って飲んだくれることも多いけど。

 おい。

 札幌でのあいうえおの「え」

 エロ

 と読んだ時点で「すすきの」を妄想した、あなた。

 それは正しい。

 日本の成人男性に突撃!今日の真夜中ご飯!などと言って、マイクを差し出し「東京都以外で、エロを思い浮かべる地域名は?」と問うたら恐らく

「すすきの」という回答率はおよそ89パーセント(自称調べ)。そう、みなさんよくわかってらっしゃる。わたし自身は一応オンナなので、その恩恵を受けたことはないが、逆に若くてキラキラした男子に道端で話しかけられることはある(ただの呼び込み)。


 道外から「札幌に遊びに行くよ!」と言って連絡をくれた、学生時代の後輩。成人男性4名だといった上で「すすきので、いい店ありますかね」と問われたもんだから、

「それはこっちの知人にリサーチしてから正式には答えるが、何より現地で案内所に行った方がよいと思う」

と模範解答をしたわたし。

 にもかかわらず「いやいや、そういうこと聞いてないんですよ、参ったなぁ」と答える阿呆な成人男性。すっきりと、ストレートに言ったらよいではないか!



 はっきり言って、札幌のすすきののエロ具合はかなりストレート。

 それが返って気持ちよく、わたしは非常に好ましく感じる。

 他の地方都市などでは「いや、はっきり書いちゃうとやっぱり問題でしょ」とか「子どもに悪影響」「街並みの景観が」「なんのお店かすぐにわかってしまう」「だから入店したい」などと、ごく一般的な?意見が飛び交う。

 しかし!すすきのは違う!「やや」ズバリのキャッチコピーの看板や、ひねりを利かせているけどエロ全開の店名も多い。どこかで聞いたことある有名チェーン店名が、こんなに卑猥な店名になるのか?という驚きと感動すらある。


 店名やコピーだけで、その世界を想像させるすごさは、お客様の好みをすでにそこで分別できる(若いとかそうでないとか)最高潮にバカ秀逸な看板だ。

 ひとつ言っておくと、そういうことに興味がない男性や、むしろわたしのような大変上品な女性でも、思わず笑ってしまうところが良い。目をそむけたくなるようなものではないのが楽しい。これもすすきのの文化か?

 

 ちなみに、そういうところを紹介してくれる無料案内所がすすきのにいくつかあるけれど、時々朝から開くのを待っている外国人ファミリーの姿を見かける。決してファミリー向けの観光は案内してくれない上に、そこが開くのは夜限定ですので、悪しからず。




#札幌 #北海道 #エッセイ #金澤佑樹 #札幌あいうえお #すすきの

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