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  • 執筆者の写真KANAZAWAyuuki

赤レンガ庁舎(北海道庁旧本庁舎)

更新日:2019年9月7日

【れ】レンガ造りが美しい 通称「赤レンガ庁舎」

外壁に輝く、赤い星のマークが神々しい!!

北海道・札幌を象徴するこちらを見て、素通りして満足すべからず。


 「しまった。ワイン飲んでる場合じゃないや」

  目的をすっかり取り違えたわたし、正面向いて相手をじっと見つめる。

  そう、今日はここの中に入ってみたくてやってきた。赤レンガ庁舎(旧道庁)。


 札幌駅から大通公園に向かって歩いて、右側にある(適当だな)。

歩いていると、赤レンガの美しい建物が右の向こうの方にどかん!と見えてくる。

そう「右の向こうの方に」というのは、

その札幌駅前通りに面しているわけでなく「アカプラ」という広場があって、

その向こう側に赤レンガ庁舎があるわけで。


 この札幌市北3条広場、通称「アカプラ」は、時々イベントなんかをやっている場所。

本日、赤レンガ庁舎に向かったわたくし、うっかりそこで足止めをくらっちゃったんですねーこれがまた。

 仕方ないのよ!!オータムフェスト(毎年9月に大通公園で行われる、日本最大級の食のお祭り)開催の同時期に、この広場でオータムスイーツガーデンSAPPOROたるものが開催されていたもんだから。


 そりゃあもう甘い匂いも、男子も女子も、ソフトクリームもあちこち、スイーツ満載なわけです。北海道内の有名ブランドだけでなく、これは知らなかった!という新しい出会いのスイーツもあってめちゃ楽しい。

 とはいえ、一応は、目的通り赤レンガ庁舎には向かう。


 美味しいそうなテントはいくつも並んでいる。

 楽しそうにクレープ食べる女の子、遠くを見つめながらソフトクリームを食べるサラリーマン。おじさんだってソフトクリーム食べたいよね、わかる!わかるぜ――い。と思いながらも

「わたしは意思の堅い、大人の女性ですから!

まずは目的を果たしてから、甘いものにしますからね」

 とまっすぐ赤レンガ庁舎に向かう。


 最後で、赤信号に捕まった。これを渡れば赤レンガ庁舎だというのに!!

 はい、Uターン。

 「その、余市のワインください」


 あああ。意思、弱い―――――――――――――――。

 だって、最後でお酒を売ってるテントがあったんだもん―――。

 お兄さんが「スイーツと一緒にワインいかがすか―――」って呼び込みしてたんだもん!

 

 プラスチックカップをもらい、オーダーしたワイン。

 「あ、今日空けるの初です!今開栓しますね」と嬉しそうに言ってくれたお兄さん。

 わくわくして目の前でコルクひねるのを見つめていたのに、

これまた予想外に時間かかって照れ笑いしている。


「いや、プロだよね?」と

ソムリエエプロンらしきスタイルの彼に、笑って話しかけると

「いや僕、飲めないんですよー」ってマジか!!

 ソムリエでもないし、コルクにも手間取るし、まさかの未成年か??(笑)

 大ウケしてワインを受け取る。ワンコインの500円。



 北海道のぶどうの産地である、余市の白ワイン。

 夏に初めて余市に行ったときに、その美味しさにビビったほど。

 それまでは赤ワイン派だったのに、「北海道のぶどうは、基本的に白ワイン向きです」と聞いた途端、白ワイン派になった(北海道産のみね。でも全部がそうではないと思う。わからん)。

 

 花壇のレンガになっているところに、座ってワインをいただく。

 うはー。美味しい!

 冷たくて、きりっとした味と、香り。

 こういう時こそ、ワインのソムリエなら格好良くこの味を表現するんだろうけど。

 残念ながらわたしはワインソムリエではなく、

温泉ソムリエなもんでね。このワインを温泉に例えるなら「二酸化炭素泉」ってところかしらね。シャンパンではないからもちろん「泡」はないけど、この気持ちよい味!鮮度の良さ!(だんだん意味がわからん)

 とりあえずは余市のワインに満足したわたくし、予定通り赤レンガ庁舎へ向かう。


 正面へと歩を進めると、足元のレンガに北海道各地の地名が入っていることに気が付く。凝ってるなぁ…。ついまじまじと見てしまう。


そしてついにその重厚なドアを開けちゃいます!

 この建物の中は、無料開放されているんです。

館内には北海道の歴史がわかる資料が保存されています。その資料はもちろんだけど、館内の造りそのものが貴重なので見ごたえあるんだな、これが。

 昭和44年に国の重要指定文化財に指定されたらしいけど、

 それってわたしでさえ?生まれていない頃からってことね。

 何十年も指定文化財って…そりゃ今も大事にするよね(当たり前)。


 館内は、重厚な絨毯が敷かれ、その昔の造りほぼそのまま残っているところもあり、なんとも言えない雰囲気。

 えんじ色の絨毯を踏みながら、正面の階段を静かに登るだけで、

 なんだか厳かな気分になれる!(単純)



 いくつか部屋が分かれていて、それぞれ展示物があって、入れない場所もある(今も現役の庁舎なので、会議室とかある)けど、まーなんと言っても「記念室」

 歴代の知事や長官やが会議を行っていたらしい、

 テーブルと椅子がそのままに!格好いい!


 誰が言わずとも「その窓側の一番偉いであろう席に、座ってみたい…」と思うだろう。

 ここに座って、窓から道民を見下ろして(違う)いたんだろうなぁとか、ここから見える街並みは50年前だったらどのくらい違うのかな、とか。

 たまには、まじめに考える。そんな日もある。



 だってさぁ!知ってる?

 北海道って、2018年で「北海道と命名されて150年」なんです!

 たったの150年でこんなドでかい街に作り上げるって、どれだけの努力があったと思って!すごくないすか?札幌の人たちとそんな話をすると「でも札幌って田舎だし」とか言うけどね、「あほか!!」とわたしは言いたい(笑)

 そりゃあ新宿なんかと比べたら、単純に「田舎」なんだろうけど、札幌は日本で指折りの都市なのは間違いないし、でかいビルがんがん建ってるのに、すぐ近くに国宝級の自然がわんさかあるってことが、他の都市にはない魅力なんじゃないのかい?


 と一人声高に叫びたくなるわけです。熱いぜ自分。

 だって、だから札幌好きなんだもん。だからこの年で移住したんだもん。放っておいて、もうわたしのことは。


 ということで?館内をくまなく歩いて、北海道の歴史を感じたわたくし。いそいそと最初の場所に戻ります。

 「おかわりください」

 「あ―――、さっきワイン座って飲んでたのに、どこ行ってたんすか」

 と先ほどの偽ソムリエに言われる。

 見てたのか…恥ずかしいぜ…アラフォー1人で、またワイン買いに来ちゃったぜ…。

 「今、赤レンガ庁舎見てきたんですよ。楽しかった!」といってまた500円払い、2杯目の余市ワイン。

 う―――。美味しい。


 本日、スイーツガーデンが開催されていたおかげで、赤レンガ庁舎観光の前後にワインを飲めたという。なんてサプライズなんでしょう♪

 結局、スイーツは買わなかったけど、北海道産のチーズが売っていたのでそれを手土産に、また帰宅してから酒を飲むことにする。


 ごちそうさまでした!あ、違うね。赤れんが庁舎、行ってみてね。



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